「自由研究のテーマがまだ決まっていない」「せっかくなら、親子で本物の科学に触れてみたい」。そんな家庭に向けて、2026年8月中旬以降に参加できる科学・自由研究イベントを集めました。
自宅から参加できるオンライン講座を中心に、予約なしで出かけられる天文台や科学館の催しも紹介します。実験を一度体験して終わりにせず、予想・観察・結果をノートに残せば、そのまま自由研究の土台になります。
まず比較:夏休み後半に参加できる科学イベント
| イベント | 開催日・形式 | 対象 | 料金・締切 |
|---|---|---|---|
| 手づくり顕微鏡でミクロ探検(終了) | 8月15日 オンライン |
小学校高学年・中学生 | 4,400円 8月6日13時 |
| 音のまほうで音をけす(終了) | 8月16日 オンライン |
小学3年生~中学生 | 4,400円 8月14日13時 |
| 水電池でマシンをつくる(終了) | 8月16日 オンライン |
小学生・中学生 | 5,500円 8月2日24時 |
| 宇宙飛行士と月・火星を学ぶ(終了) | 8月20日 東京・ライブ配信予定 |
小中高生と保護者 | 無料 会場は8月2日締切 |
| 五感で学ぶ木育×サイエンス(終了) | 8月23日 オンライン |
小学3年生~中学3年生 | 11,000円 8月12日13時 |
| すかがわサイエンスフェスタ(終了) | 8月23日 福島県須賀川市 |
親子・一般 | 入館無料 |
| 野辺山宇宙電波観測所 特別公開 | 8月29日 長野県南牧村 |
親子・一般 | 無料・予約不要 |
| おうちでつくる電波望遠鏡(申込終了) | 8月30日 オンライン |
中学生中心 | 40,000円 8月16日13時 |
| 滋賀県×蟲神器 | 10月4日まで 滋賀県内10施設 |
親子・一般 | 施設により無料・有料 |
自宅でじっくり取り組めるオンライン講座
葉っぱの気孔を観察「手づくり顕微鏡でミクロ探検」
NEST LAB.が8月15日13時から開催する2時間のオンライン講座です。ペットボトルなどを使って顕微鏡を組み立て、葉の表と裏、日なたと日陰などの違いを比べます。自分で仮説を立ててから観察する流れなので、自由研究の型を体験しやすい内容です。
- 用意するもの:葉、カッターとマット、テープ、500mlの炭酸飲料用ペットボトル、ライトなど
- 教材は後日郵送。刃物を使うため、保護者が近くで見守りましょう
音を「波」として見る「音のまほうをつかって音をけす!?」
8月16日13時から90分。高い音と低い音の違いや、反対向きの波を重ねて音を小さくする仕組みを、音響のプロと学びます。無料アプリを使って声や身近な音を可視化できるため、「コップの水の量で音はどう変わる?」など、参加後の比較実験にも広げられます。
- 用意するもの:指定アプリを入れたスマートフォン、コップ、水、音の出る材料
- 教材はメール配信予定。締切が8月14日なので後半でも選びやすい講座です
水から電気を生み出す「水電池でエレクトリカルマシン」
8月16日16時から90分。ろ紙とマグネシウムを使い、水を加えて生まれた電気でLED、電子オルゴール、モーターを動かします。「水の量を変えたら明るさは変わる?」「食塩水ではどうなる?」と条件を一つずつ変えれば、比較しやすい自由研究になります。
- 用意するもの:水50ml、はさみ、セロハンテープ
- 教材発送の都合で応募締切は8月2日24時。候補にするなら早めの確認がおすすめです
木の違いを五感で比べる「木育×サイエンス」
8月23日15時から2時間。木材の重さ、硬さ、におい、音、表面を比べた後、オンラインでレーザーカッター用の作品設計にも挑戦します。届いた木材に番号を付け、気づいたことを表に整理すると、素材の性質を比べる研究としてまとめやすくなります。
- 用意するもの:水、ボウル、インターネット接続端末。作品は後日郵送
- 材料費と送料を含む講座なので、料金と日程を家族で確認して選びましょう
本格派は「おうちでつくる電波望遠鏡」
8月30日10時から3時間。衛星放送用のパラボラアンテナを使って太陽の電波を観測し、調整や温度計算まで行う研究スターター講座です。主な対象は中学生の個人・部活動で、小学生や高校生は主催者への相談が必要です。費用は機材一式を含む40,000円。ベランダなど、太陽と衛星放送の方向が見える場所も必要になります。
会場でスケールの大きな科学に触れる
国立天文台で油井宇宙飛行士と月・火星探査を学ぶ
8月20日15時30分から、国立天文台三鷹キャンパスで開催。油井亀美也宇宙飛行士のISS活動報告や、月・火星探査の研究者による講演、質問コーナーが予定されています。会場参加は無料・180人の抽選で8月2日締切。公式YouTubeでのライブ配信も予定されているため、遠方の家庭も最新案内を確認してみてください。
45メートルアンテナに触れる「野辺山 特別公開」
8月29日9時30分から16時まで、長野県の野辺山宇宙電波観測所で開催されます。予約不要・入場無料で、巨大アンテナの鏡面に触れる企画や、総重量700トンのアンテナが動く実演などを予定。屋外イベントなので雨具、帽子、飲み物を準備しましょう。
自由研究なら、アンテナの直径を身近な建物と比べたり、「なぜ表面の凹凸を小さくする必要があるのか」を調べたりすると、見学が自分の問いにつながります。
工作と生き物を楽しむ「すかがわサイエンスフェスタ」
福島県須賀川市のムシテックワールドで、8月23日10時から15時に開催予定です。高校生によるウチダザリガニの探究発表や実験・工作を楽しめる科学のお祭りで、当日は入館料無料。通常の夏休み期間には昆虫展やサイエンスショーもあるため、予約が必要な個別プログラムは事前に確認してください。
虫カードを入口に環境を調べる「滋賀県×蟲神器」
滋賀県内10か所の環境学習施設で、10月4日まで実施中です。クイズラリー、自然観察、スタンプラリーなど、施設ごとの条件を達成すると地域の昆虫を題材にしたカードを受け取れます。7月31日の公式掲載では各施設の在庫状況が「○」ですが、配布数には上限があります。
カードを集めるだけでなく、昆虫の生息地、体の特徴、身を守る仕組みを図鑑や現地展示で調べれば、「滋賀の虫と環境」をテーマにした自由研究へ発展させられます。
年齢と興味で選ぶなら
- 小学3~4年生:音、水電池、木育など、変化が目で見えて工作が残るもの
- 小学5~6年生:顕微鏡での比較観察や、天文台で見つけた疑問の調べ学習
- 中学生:実験条件を変えてデータを取りやすい音・電池、継続観測ができる電波天文
- きょうだいで参加:予約不要の野辺山、ムシテック、滋賀の環境学習施設
イベント名の派手さよりも、子どもが「もう一回試したい」「別の条件でも比べたい」と思える題材を選ぶのがコツです。保護者は答えを先に教えず、気づきを質問で引き出す役に回ると研究らしくなります。
イベント体験を自由研究にする3ステップ
1.参加前に「どうなると思う?」を書く
正解でなくて構いません。「葉の裏のほうが穴が多そう」「水が多いほど電気が強くなりそう」のように、理由も一緒に一文で書きます。これが研究の仮説になります。
2.変える条件は一度に一つ
葉の種類、水の量、音を鳴らす物など、比べたい条件を一つだけ変えます。ほかの条件をそろえ、写真、数値、気づきを同じ書式で残すと結果が伝わりやすくなります。
3.予想と違った理由まで考える
成功したかどうかだけで終わらず、予想と結果の違い、うまく測れなかった理由、次に試したいことを書きます。最後に公式資料や図鑑で調べた内容と、自分で観察した事実を分けてまとめれば、オリジナルの自由研究になります。
まとめ
夏休み後半でも、オンラインの実験講座、宇宙施設の特別公開、科学館や環境学習施設など、親子で科学に出会える機会は残っています。教材発送や抽選がある企画は締切が早いため、気になるものから公式ページを確認しましょう。
参加後に「何が一番不思議だった?」と親子で話し、もう一度試すところまで進めれば、イベントの思い出が自分だけの自由研究に変わります。
